車のメンテナンスで最も多いのはオイル交換でしょう。その他にもワイパーゴムやバッテリーなども消耗品です。これらを安く交換する方法はないかを検討しました。
ディーラーのメンテパックを活用する
結論はディーラーのメンテナンスパック × 街のモータースの活用
結論を先に書きます。車好きじゃない奥様方、メンテナンスを丸投げしたい方は、下記の組み合わせをするとお得にメンテナンス出来ます。
ディーラーのメンテナンスパックでオイル交換諸々だけ依頼
& 街のモータースで整備を依頼が最もコスパが良い。
車検:「ディーラー」※ただし最低限の内容で。
オイル交換:「ディーラー」
ワイパーゴム交換:「ディーラー」
故障対応・部品交換:「モータース」
エアコンフィルター交換:自分でやる
バッテリー交換:自分でやる(廃バッテリーはカー用品店へ持込)
作業が出来ない人は「モータース」にお願いする。
タイヤ交換:楽天+楽天Car
タイヤに関しては、過去に紹介してます。

以下、この結論の背景を説明します。
車検の価格比較
メンテナンスパックの内容に合わせて、ディーラーとモータースの価格比較をします。
私はスズキのスイフト、妻はトヨタのパッソを乗ってますが、どちらもコンパクトカーですのでサイズは概ね同じです。なのでそこまで大きさによる費用は変わりません。
実際にここからは、私の世話になってるモータースと妻の世話になってるディーラーでの車検価格を基に比較します。
トヨタのメンテナンスパックは車検+次の車検までにかかるメンテ費用を先払いする方式です。オイル交換とワイパーゴム交換、ブレーキオイル交換などが含まれます。

どうでしょう?ディーラーはメンテパック未加入だと高いですが、メンテパックに加入するとずいぶん安いですね?
なんなら、街のモータースよりも安いです。これには私もびっくりしました。
ディーラーのメンテナンスパックは撒き餌!
オイル交換だけで見ると、ディーラーのメンテナンスパックでかなり安くできることが分かります。
しかし、モータースよりも安くしちゃうと、ディーラーの旨味がありません。
ディーラーの部品代や工賃はモータースより高いです。
なのでディーラーはオイル交換などで自社に囲い込み、車検の時にオイル交換以外の整備で利益を取ります。
ディーラーをうまく活用すればいい
要はメンテナンスパックをうまく利用すればいいのです。
オイル交換・ワイパーゴム交換等をディーラーにやってもらい、その他の整備をモータースにやってもらうようにするのがベストということになります。
ディーラーの車検のコツ
不要な整備を排除せよ
車検は、自動車の「走る・曲がる・止まる」に関わる重要部を検査します。
言い換えると、重要部以外が壊れてても、検査項目になければ車検には通ります。
例えば、エアコンフィルター・室内脱臭・コーティング・エンジン添加剤とかは車検の項目には関係ないです。
ディーラーはこのような「どうでもいい」部分で小遣い稼ぎをします。
しれっと見積もりに入ってます。
これを排除することで、一気に価格が下がります。
予防整備を確認する
ディーラーは丁寧ですので、検査には通るけど、念の為交換をする「予防整備」をやってくれる傾向があります。
予防整備自体はいいことですが、いかんせんディーラーは部品代・工賃が高いのです。
そこで、ディーラーの人に整備内容をよく確認し、やらないと今回の車検に通らない整備(絶対にやらないといけない整備)を聞きます。
例えば、「~ブーツASSY交換」と書いてあった場合、すでに破れていて車検に通らないのか、若干ヒビが入ってるので次回の車検(2年後)までには交換になるのかを確認します。
今回やらなくても通るなら、その整備は見積もりから外してもらいましょう。
ディーラーでお願いする整備は可能な限り「メンテナンスパック内の整備」にとどめ、それ以外の整備をモータースさんにお願いするようにしましょう。
予防整備をするなというわけではなく、予防整備はモータースにお願いしたほうが安い場合が多いと言いたいのです。
モータースとは?
モータースは町の自動車整備工場のことです。
ディーラーは大手自動車メーカーの系列会社が運営してますが、モータースは零細企業だったり街の個人経営だったりします。
モータースのメリットとデメリットをまとめます。
モータスのメリット
零細企業のモータスは、ディーラーよりも比較的安めの工賃に設定していることが多いです。
部品交換の際は新品ではなく、リビルト品(再生品)で部品代を安くしてくれる場合もあります。リビルト品とは、壊れた部品を修理して、新品同様にした部品のことです。
もちろん新品を希望すれば、新品で交換もしてくれます。
柔軟な整備対応してくれるのも頼もしいです。
我が家の車が飛び石でフロントガラスに小さなヒビが入ったときに、ディーラだと窓ガラス交換と言われましたが、いつも世話になっているモータスに持ち込んだら、樹脂での補修をしてくれました。ディーラで16万円の見積もりでしたが、モータスだと¥8,000円で済みました。
ディーラーは予防整備のために、まだ壊れてなくても交換を推奨されたりしますが、モータスは予防整備のさじ加減をお客さんの都合に合わせてくれます。
もちろん、危険な状態であれば強く修理を勧められますので安心して必要な整備にお金を払うことが出来ます。
ディーラーから仕事を受けてるモータースもあります。ディーラーは時間のかかる整備を外注して作業負荷を下げていたりもします。(ディーラーのお客さんは「外注料」+「ディーラーのマージン」を払っているわけです。)
逆を言うと時間のかかる整備や難整備をこなしているモータースだと技術力があるということになります。もちろんディーラーが納得する品質です。
私のお世話になってるモータースさんもディーラーからの依頼も受けてるみたいです。なので安心して車をお任せしてます。
モータースのデメリット
モータースは零細企業ゆえに、品質はお店毎に違います。もちろん自動車整備士がいるので、最低ラインはクリアしてますが、それ以上はその会社の風土が出ます。
いいモータスを見つける必要があるのはある程度の手間になります。
ディーラーは大企業の系列会社ですので、品質については絶対に一定ラインをクリアしてます。それゆえに心配であればディーラーに投げるのは悪くない選択肢です。
モータスは代車がボロボロの場合があります。販促活動で新しいクルマを出してくれる場合もありますが、突発の修理のにすごく古いクルマが出てくることがありました。私は2回ほど15~20年落ちの軽自動車(ワゴンRとラパン)の代車に当たりましたね。もちろん最低限の整備はされてますので、走る曲がる止まるは大丈夫でしたが、ショックアブソーバーが傷んでるのか乗り心地が悪かったです。
代車を気にしない方はモータスでも大丈夫ですが、絶対キレイな代車がいいという方は事前にモータスにキレイな代車をお願いする必要があります。
モータスによっては営業さんがいない場合があります。社長と経理の人とメカニックさんだけという場合。もちろん声をかけて頼めばやってくれますが、敷居が高いと感じる人も多いかと思います。ここは勇気を絞って一声かけるしかありません(笑)
モータースの見つけ方
私は次の手順でお付き合いするモータースを選んでます。
最後は感に近いものですが、雰囲気が合わなかったらその店はパスでもいいと思います。
- Googleで評判を確認する
- Gooピットなどの自動車整備の情報サイトもチェックする。
- 実際にオイル交換などの軽整備をお願いして、店の雰囲気を確認する。
- 可能なら整備場の様子を見る。明らかに散らかっていて整理整頓できてなかったら、候補から外す。
- 店主や作業者と話して、整備内容をちゃんと説明してくれるか確認する。
- その店(人)の雰囲気が合うかを確認する。